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使徒言行録 23

Colloquial Japanese Bible Kougo-Yaku (1954-55)

使徒言行録 23


パウロは最高法院を見つめて言った,「兄弟たち,わたしは今日に至るまで,ひたすら正しい良心のうちに神のみ前で生きてきました」。 
大祭司アナニアは,彼の口を打つようにと彼のそばに立っている者たちに命じた。 
そこでパウロはアナニアに言った,「神があなたを打たれるだろう,白く塗った壁よ!?あなたは律法に従ってわたしを裁くために座っていながら,律法に背いてわたしを打つことを命じるのか」。 
そばに立っている者たちが言った,「お前は神の大祭司を中傷するのか」。 
パウロは言った,「兄弟たち,わたしは彼が大祭司だとは知りませんでした。確かに,『あなたは,あなたの民の指導者を悪く言ってはならない』と書かれています」。 
さて,一部がサドカイ人で,一部がファリサイ人であることに気づくと,パウロは最高法院の中で叫んで言った,「皆さん,兄弟たち,わたしはファリサイ人であり,ファリサイ人の子です。死んだ者たちの希望と復活のことで,わたしは裁かれているのです!」 
彼がこう言うと,ファリサイ人たちとサドカイ人たちとの間に論争が生じ,集会は分裂した。 
というのは,サドカイ人たちが復活もみ使いも霊もないと言っているのに対し,ファリサイ人たちはこれらをいずれも認めているからである。 
たいへんな騒ぎになり,ファリサイ派の律法学者たちの幾人かが立ち上がって,激しく論じて言った,「我々はこの人に何の悪いことも見いだせない。だから,もし霊かみ使いが彼に語りかけたのであれば,神に対して闘うのはよそう!」 
10 激しい論争が生じたので,司令官は,パウロが彼らによって引き裂かれてしまうのではないかと心配し,兵士たちに,降りて行って彼を彼らの中から力ずくで引き出し,兵営に連れてくるよう命じた。 
11 その夜,主が彼のそばに立って言った,「パウロよ,元気を出しなさい。あなたはエルサレムでわたしについて証言したのと同じように,ローマでも証言しなければならないのだから」。 
12 朝になると,幾人かのユダヤ人たちは団結して自らにのろいをかけ,パウロを殺すまでは食べることも飲むこともしないと言った。 
13 この陰謀に加わった者は四十人以上いた。 
14 彼らは,祭司長たちや長老たちのところに行って,こう言った,「わたしたちは,パウロを殺すまでは何も口にしないと,自らに厳重なのろいをかけました。 
15 それで今,最高法院と組んで,彼の件をもっと詳しく審理するという口実で,彼を明日あなた方のもとに連れ下るよう司令官に願い出てください。わたしたちは,彼がここに近づいて来る前に殺してしまう用意ができています」。 
16 ところが,パウロの姉妹の息子が彼らの待ち伏せのことを耳にし,やって来て兵営に入り,パウロに知らせた。 
17 パウロは百人隊長の一人を呼び寄せて言った,「この若者を司令官に引き合わせてください。お知らせしたいことがあるそうです」。 
18 そこで百人隊長は彼を連れて行き,司令官に引き合わせてこう言った,「囚人のパウロがわたしを呼んで,この若者があなたにお知らせしたいことがあるので,引き合わせて欲しいと願い出ました」。 
19 司令官は彼の手を取ってわきに行き,彼にひそかに尋ねた,「わたしに知らせたいこととは何か」。 
20 彼は言った,「ユダヤ人たちは,パウロについてもう少し詳しく取り調べるという口実で,彼を明日最高法院に連れ下ってもらえるようあなたに願い出ることに決めています。 
21 それで,彼らの言いなりにならないでください。四十人以上の者たちが彼を待ち伏せしているからです。彼らは,彼を殺すまでは食べることも飲むこともしないと,自らにのろいをかけているのです。彼らはもう手はずを整えて,あなたの承諾を待っています」。 
22 そこで司令官は,「このことをわたしに明かしたことはだれにも言うな」と命じて,若者を去らせた。 
23 百人隊長二人を呼び寄せて言った,「夜の第三時{午後9:00ごろ}にカエサレアへ出発できるように,歩兵二百名,騎兵七十名,やりを持つ武装兵二百名を用意せよ」。 
24 また彼らに,パウロを乗せて総督フェリクスのもとへ安全に送り届けられるように,馬を備えるよう求めた。 
25 次のような手紙を書いた。 
26 「クラウディウス・リュシアから,総督フェリクス閣下へ。ごあいさつ申し上げます。 
27 「この男はユダヤ人たちに捕らえられ,彼らによって殺されようとしていましたが,わたしは彼がローマ人であることを知りましたので,兵士たちを率いて彼を救出しました。 
28 彼らが彼を告訴した理由を知りたいと思い,彼を彼らの最高法院に連れ下りました。 
29 ところが,彼が訴えられているのは彼らの律法に関する問題のためで,死刑や束縛に値する罪状はないことが分かりました。 
30 ユダヤ人たちがこの男を待ち伏せていると聞きましたので,彼をただちにあなたのもとにお送りすることとし,告訴人たちには彼に対する告訴をあなたの前に持ち出すよう命じておきました。ご健勝で」。 
31 そこで歩兵たちは,命令どおりにパウロを引き取って,夜のうちにアンティパトリスに連れて行った。 
32 そして翌日,騎兵たちを彼と共に行かせ,自分たちは兵営に帰った。 
33 騎兵たちはカエサレアに着いて,総督に手紙を渡してから,パウロを彼に対面させた。 
34 総督は手紙を読んでから,彼がどの州の出身かを尋ねた。彼がキリキアの出身だと分かると,総督は言った, 
35 「お前の告訴人も到着したら,お前の言い分を十分に聞くことにする」。彼をヘロデの宮殿内に留置するように命じた

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